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アダムズ方式 [時事]




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最近、ようやく前々回の解散時の約束だった衆議院の議員定数削減が現実味を帯びてき
ました。
で、その方法で注目を浴びてきたのがアダムズ方式。

でも、アダムズ方式っていったい何?
そう思われた方も多いのではないでしょうか。
なにを隠そう、私もその一人です。

なのでちょっと調べてみました。


1.アダムズ方式とは?

アダムズ方式とは、アメリカのアダムズ大統領が提唱したとされる議席配分法の一つだ
そうです。
都道府県の人口を、ある低巣で割って得られた商の小数点以下を切り上げたものを議席
巣とする方法だそうです。

でも、これでは分かりにくいですよね。
もう少し具体的に記述します。

各都道府県の人口数を、まず1で割り、その合計を計算します。
おそらく結果は日本の人口数と同じになるので1億ちょっと。
これと議員定数295と比較します。
もちろんイコールにはなりません。

次に各都道府県の人口数を2で割り、その合計を計算します。
小数点以下が出れば切り上げ、となれば、おそらく5000~6000万になるでしょ
う。
これと議員定数295と比較します。
もちろんイコールにはなりません。

では次は3、その次は4、5、6…という風に順番に割って、その合計を計算する、を
繰り返します。
するとどこかで、現在の小選挙区削減数6を反映した議員定数289と同じ数値が出る
ことになります。
その数を小選挙区の定数とする、という方法です。


2.特徴

最大の特徴は、切り上げ方式なので各選挙区ごとに最低1議席は割り振られること。
そして、他の方式に比べて1票あたりの格差が小さくなる傾向が出せる方式だという事
に成ります。

なので、一票の格差が問題とされている現状の打開にも一役買う事が期待されます。


3.なぜ問題となるか

この方式で議席を再分配すると、小選挙区の定数が大きく変化することが見込まれます

(現在の試算では7増13減となるそうです)
となると、多くの議員をかかえている自由民主党では、現職同士がぶつかるなど候補者
調整が大変になります。
なので、やるにしても時間がほしいというのが正直なところなのではないでしょうか。

逆に現状の議員数がさほど多くない政党にすれば、これから擁立する数を調整するだけ
ですから、ダメージはさほど大きくはありません。
なので、選挙改革の実もとれ、イメージもよいアダムズ方式を採用しようと考え、利害
が一致しなくなるという話のようです。


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