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参議院とは? [よもやま]




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今年は参議院選挙の年です。
でも、参議院っていったいなんなのでしょうね? 本当に必要なのでしょうか?
そういったことを少し考えてみました。

まずは参議院ってなに? というお話からです。


1.参議院とは?

参議院とは、衆議院とともに国会を構成する議会のことです。

定数は衆議院の半分程度(現在は242)。任期は6年。
解散はなく、3年ごとに半数ずつが改選されます。

でも、国会には他に衆議院もありますよね。
普通に考えれば、法律を作るための議会は1つでよさそうなものです。

では、なぜ参議院はあるのでしょう?

法律を作る国の議会、国会は衆議院と参議院の2つで構成する。
これは日本国憲法に定められています。

つまり、一番簡単な答えは「憲法でそう決められているから」となります。


2.なぜ憲法で参議院がつくられたのか?

では、なぜ憲法は衆議院だけではなく参議院も作ったのでしょうか?
理由としては、大きく以下の3つがあるようです。

(1)政策の安定性

日本国憲法がつくられるとき、当初日本を占領していた連合軍の司令部(GHQ)は衆議院だけの一院制を提案していたそうです。
ですが、当時の日本の憲法担当だった松本大臣が、一院制だと選挙の結果で政権が変わった途端、前の政権の法律をすべて廃案にしてしまう恐れがある。そうなると、政策が安定せず国は混乱するだけだ、と反対したとのことです。

結局、GHQは一院制を撤回し、二院制に決まりました。

(2)衆議院の行き過ぎをチェック

衆議院だけでは、時流にのって勢力をのばした一派が、その時点のパワーバランスだけで好き放題に法律を作れてしまう可能性があります。
ですが、参議院は解散がないので、一時的な時流だけで勢力が決まることがありません。
より長い視野に立って、衆議院が行き過ぎないかをチェックする役目があります。


(3)非常時の対策

衆議院には解散があります。
解散すれば当然、次の選挙が終わるまで衆議院は全く機能しなくなります。
そりゃそうですよね。議員は誰一人いなくなるわけですから。

でも、その隙に他の国が攻めてきたり、大災害が起こったらどうするのでしょう?
一刻を争う事態なのに、国会が機能しないことで対処が遅れるおそれがありますよね。

そんな時は、解散がない参議院は国会として機能し続けることで、国家の非常時に対処していくことになっています。

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